森智宏氏は、株式会社和心の代表取締役となる人物です。株式会社和心は、「日本のカルチャーを世界へ。」を経営理念に持ち、日本の文化の持つ豊かさを世界に向けて発信し続けています。
この記事では、世界で愛される日本の文化を持続させていこうと考える株式会社和心の事業概要に加えて、代表取締役となる森智宏のプロフィールも含めてご紹介します。
代表取締役森智宏氏のプロフィール
株式会社和心の代表取締役である森智宏氏は、どのような人物なのでしょうか?ここでは、森智宏氏のプロフィールについてみていきましょう。
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森智宏氏は、1978年12月10日に東京都足立区で生まれました。起業家の家庭に生まれたこともあり、幼い頃から起業について考えていたようです。18歳の頃には起業を決意し、1997年に埼玉県川口市の一軒家の2階を間借りして事業をスタートさせました。
初めて個人事業主となったのは、和柄アクセサリーブランドの「かすう工房」です。デザインフェスタで初めて販売して以降、路地やフリーマーケットに出店していき、次第にブランドを確立化させていきました。
森智宏氏が代表を務める株式会社和心とは?
幼い頃から意識していた起業をスタートさせた森智宏氏は、2003年に株式会社和心を立ち上げました。ここでは、株式会社和心がどのような企業なのか沿革や事業内容も含めてご紹介します。
会社概要
- 社名:株式会社和心
- 本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-20-12 和心ビル
- 設立:2003年2月7日(1997年7月創業)
- 資本金:940,531,249円
- 役員:代表取締役 森 智宏
- 業務内容:商品の企画、デザイン、製造、店舗設計、運営、ウェブデザイン、ECサイトの運営、コンサルティング事業
沿革
1997年:埼玉県川口市にて和柄アクセサリーブランド「かすう工房」創業
1998年:アクセサリーのOEM事業開始
1999年:渋谷代官山で初店舗となる「かすう工房」オープン、楽天でインターネット通販事業開始
2003年:東京都渋谷区代官山において資本金1,000万円で株式会社和心設立
2005年:渋谷区神宮前にて「原宿かすう工房」オープン
2007年:関西初めての進出となる「京都かすう工房」オープン
2013年:OEM制作サイト「天然石ブレスレットOEM専門工場和心」、「帽子屋和心 OEM製作工場」、「WAGOKOROジュエリー貴金属製造工場」オープン
2015年:傘ブランドとなる「北斎グラフィック」オープン
2016年:全社月商1億5千万円突破
2017年:箸ブランドとなる「箸や万作」発足
事業内容
小売事業(店舗運営、IT事業部、ECサイト)
小売事業では、株式会社和心に所属するデザイナーが手掛けた和を基調としたアクセサリー、傘、かんざし、浴衣などを販売しています。オリジナルブランドで作り手のこだわりを最高のおもてなしとして伝えています。販売店の運営も行っていて、現在は以下のブランドを中心に運営しています。
- The Ichi
- かんざし屋wargo
- 北斎グラフィックス
- 箸や万作
- 1円着物wargo
OEM事業(法人事業部)
OEM事業では、自社で築き上げた小売業のノウハウに加えて、事業リソースを活かしてクライアントの利益を最大化するためのお手伝いをしています。また、他社の製品作りの受注に関しても受けていて、生産工場については以下のとおりです。
- 和心OEM生産工場
- 傘OEM生産工場
- シルバーアクセサリーOEM生産工場
- 天然石ブレスレットOEM生産工場
- ピンバッジ・徽章・社章OEM生産工場
- サングラス・帽子OEM生産工場
- 箸・箸置き・桐箱・陶磁器専門OEM生産工場
- 金属アクセサリーOEM生産工場
- 箸OEM生産工場
- かんざし・ヘアアクセサリーOEM生産工場
- ジュエリー・貴金属・ケースOEM生産工場
- レザー小物・ベルトバックルOEM生産工場
- レイングッズ・傘専門OEM生産工場
なぜ森智宏氏は株式会社和心を設立したのか
株式会社和心の事業内容などを見ていくと、森智宏氏は起業当初から「和」にこだわりを持っていることがわかります。しかし、なぜ「和」にこだわった事業を展開しているのでしょうか?
ここでは、森智宏氏が株式会社和心を通じて伝えたいことを中心にみていきましょう。
和心のミッションは「日本のカルチャーを世界へ。」
株式会社和心は、自社のミッションとして「日本のカルチャーを世界へ。」を掲げています。創業当初から「和」への気持ちの強さを感じていますが、そこには「日本人が文化として育んできた豊かさを世界に向けて発信することで文化・伝統を持続可能にしていく」ことがあるようです。
これまで日本では、自然や風土から暮らしの知恵が培われてきましたが、これは先人が作り上げてきたものであり、それが現在まで受け継がれてきています。日本の文化的なものは日頃から身近にあるため、どこか当たり前のように感じる部分もあります。
しかし、日本の暮らしや文化に触れる機会を改めて設けることでその素晴らしさを再確認し、想いを持って紡いできたことを途切れさせることなく未来に受け継いでいく必要があると考えているのです。
この考えを日本国内にとどまらせるのではなく、海外に向けても届けていくことで、世界が日本のカルチャーで活気に溢れたり元気になったりすることを目指しているのが和心のミッションとなります。
「和」を改めて考えることで伝統の継承に寄与する
株式会社和心では、日本の素敵な文化を継承していくために、日本の文化に触れる機会を創出し、伝統技術の継承においても促進させていくことを考えています。伝統陶芸品においては、1984年に生産額がピークを迎えて以降、現在においてはピーク時の1/5になっているという数字が出ています。
ここには従事者の高齢化に加えて人口減少などが関係し、伝統継承が難しいことがわかっています。そこで和心は、時代に合った価値を商品として販売し、触れてもらう機会を増やしていくことで日本文化の継承に貢献すると考えているのです。
まとめ
今回は、森智宏のプロフィールと和心の事業概要についてご紹介してきました。幼い頃から起業を意識してきた森智宏氏は、立ち上げた事業のテーマとなる「和」を大切に考えているだけでなく、日本の文化の素晴らしさを世界に向けて発信することにおいても様々な方法を通じて行っていることがわかりました。
日本の文化の美しさを再確認し、改めて触れてみたいと考えている方には株式会社和心の取り組みは今後も注目したいものとなるでしょう。